職員紹介・インタビュー
何でも、たとえちょっとしたことでも、普段から話をして、コミュニケーションを取るように心がけています。
ますださん
支援員/子どもプラザ 勤続7年目
- 趣味:
- 今はダンス(ブレイキン)
ますだ支援員の話には、子どもの心をつかむ 技(わざ)がたくさん詰まっていました。
この仕事に就いたきっかけを教えてください。
もともと実家の寺の仕事をしていましたが、思えば大学の頃から、子どもと関わることには興味がありました。こちらの子どもプラザの前館長と自分の父が知り合いで、この仕事をしてみないかと声をかけてもらいました。
大学生の時に、きっかけになるようなことがあったのでしょうか。
塾講師のバイトや、当時やっていたダンスを子どもに教える機会があって、子どもと接することって面白いなあと感じました。いま、将来的に教員の仕事に就きたいと思っていますので、その勉強もしています。
現在子どもプラザ(小学3~6年生対象、2年生の一部を含む)で働いておられますが、児童センター(小学1・2年生対象)でも働いてみたいと思いますか?
低学年の子どもがどうやって過ごしているか、どんなことを考えたり感じたりしているかに興味はあります。でも、どちらかというと、高学年が好きですね。
高学年のどんなところがいいのでしょうか。
物事の考え方が一気に成長してくるところや、その成長過程がはっきりと見えてくるところが好きです。大人同士の会話のようなことも徐々にできるようになりますし、低学年よりもお互い対等でいられる感じがします。
なるほど、分かる気がします。
子どもは悩みをぽろっと喋ったり、表情や言葉の感じでこちらが気づいて「何かあった?」と訊くと、「ホントはね……」と話してくれたりもします。彼らのそういった感情を吐き出させるためには、日頃からのお互いの信頼感が必要だと思っています。そのため、何でも、たとえちょっとしたことでも、普段から話をして、コミュニケーションを取るように心がけています。
日頃コミュニケーションが取れていないのに、いざという時だけ話す、なんてできないですものね。子どもと接する上で、コツのようなものはありますか。
等身大よりも「ちょっと低い」役を演じるようにしています。子どもは、自分の方が知っている、うまくできる、という状態、つまり優越感がちょっとくすぐられた状態だと、いろんなことを話したり教えたりしてくれるので。例えば、わざと「知らないなあ」と、とぼけてみる。すると子どもは「先生あれだよ~」と言うので、「あ、分かったよ~、すごいじゃん!」と褒めます。そうやってお互い話を深めたり、仲良くなったりした上で、ここぞという時はきちんと彼らに指導をしています。
経験に基づいた話ですね。
いずれにしても、子どもの話をしっかり聞くように心がけています。あとは、子どもの好きな、食べ物、スポーツ、好きな子の話、怖い話、このどれかを会話の切り口に使うことも多いです。
子どもの心理を踏まえていますね。
基本的には子どもを褒めて、自信を持たせます。「そんなことできんの、スゲーな」と褒める。いろんなことを組み合わせて、普通に会話ができるところまで持っていきます。いざという時、普段話をしない、仲良くない大人に怒られても、子どもだって受け入れることはできない。そこからトラブルになることもあります。そういう非常時にきちんと話をするためにも、普段からコミュニケーションを取っておきたいんです。
子ども同士のケンカもありますか?
ありますね。まずは話せる状態の子から事情を聞いていきますが、テンションが上がっている子には、その場で「落ち着いたら絶対後で聞くから、後で教えてね」と言い、クールダウンしたところで「さっきはどうしたの?」と言葉をかけます。
ケンカの仲裁で、コツのようなものはありますか。
子どもが何を主張しようと、まずは共感してみせます。「そうだよね、分かるよ、それはすんげー怒っちゃうよね」と。話を聞いて、しっかり共感してから、「でも、手は出さなくても良かったよね」「手が出ちゃうと悪者にされて、結局は自分が損しちゃうよ」と言います。
大人が介入したとしても、仲直りまではいかないこともありますよね。
あります。一方が、もう一方とは口もききたくないという時には「〇〇くん(相手)にこう言っておいたからね」と代弁することもあります。子ども同士とは言え、お互い人間ですから、自分は支援員ではありますが、いわゆる「大岡裁き」はできないですね。初めの頃はそういうことができるんじゃないかと思ってもいましたけど、今は、(その意味では)ケンカの100パーセント完璧な処理はありえないし、できないなとも思います。「大岡裁き」だと、自分たち大人が完璧だと思っても、どちらかの子どもに禍根を残す気がします。
仕事をしていて、どんな時にやりがいを感じますか。
子どもが楽しんでくれている、ワクワクしていると分かると嬉しいですね。自分の行動や言葉ひとつで表情がぱっと明るくなったり。子どもがいきいきしているのを見るのがとても好きです。
あまり話さない子どももいますよね。
もちろんいます。漫画、レゴブロック遊び……彼らのやっていること、興味のあることをよく見て、そこから会話をします。レゴだと、わざと独り言で「……こういうキャラクターもいたよなあ」と近くでつぶやくと、「……〇〇だよ」と返してくれることがあり、「そうなの、すごいね、知ってるじゃん」と会話をつなげていきます。
技(わざ)を感じます。
名前を呼んでもらえるのも嬉しいですね。「マッスー、ちょっと聞いてほしいんだけど」とか。
この仕事をしてみたい方に、どんなことを伝えたいですか。
やり方次第では本当に楽しい仕事だと思います。運動系、怪談話、クイズなど、得意なことがあればそれを活かすこともできます。子ども相手に話したり、成長を見て喜べる人に来てほしいですね。
ますだ支援員は、きっと多くの子どもたちに慕われているんだろうなあと感じられるインタビューでした。話を聞いているとこちらもワクワクして、とても前向きな気持ちになりました。