職員紹介・インタビュー
子育てを終えて、保育士資格を活かしたかったことと、やはり子どもが好きなことからこの仕事を選びました。
にしざわさん
主任支援員/児童センター 勤続20年目
- 趣味:
- 好きな音楽を聴きながらコーヒーを飲む (最近はヴァイオリンの曲)
「子どもの目線になること」を大事にしている、と 語るのは、べテラン支援員のにしざわさんです。
この仕事に就いたきっかけを教えてください。
もともと保育士をしていましたが、子育てを終えて、保育士資格を活かしたかったことと、やはり子どもが好きなこと、その2点からこの仕事を選びました。
子どもが好きなんですね。
たまに、以前児童センターに来ていた子にばったり会うことがありますが、覚えていてもらえるととても嬉しいです。子どもからも「僕のこと覚えてる?」と訊かれて、「覚えてるよ」と言うと、次は「じゃあ名前は?」とこちらを試してきます(笑)。子どもからエネルギーを日々、もらっています。
児童センターの毎日はどんな感じですか。
賑やかですね。ケンカはよくあります。子どもが誰かを叩いてしまったような時は、まずはケガがないように2人の間に割って入って、叩いたほうの子に「何が一番困ったのかな」「どうして叩いたのかな」と訊きます。その次に、「じゃ、叩かれちゃった子に訊いてみようか」ともう一方の子に訊きます。交互に話をしていって、「うーん、どうも、〇〇ちゃんが言葉で言ってくれていたら良かったみたい。叩かなくても伝わったかもしれないよ」と仲を取り持ちます。「ごめんね」と先に謝った子に、「先に言ってくれたんだ。ありがとうね」と言うと、もう一方の子も「ごめんね」と言葉が出てきたりします。「じゃ、握手しようか」と。
うまく行かない時もありますか?
例えば、子どもが何も話さないこともあります。そういう時は「今は話したくないんだね。ちょっと時間を置いて訊くね」と言います。面白いもので、実際に距離を取っていると、子どものほうから「ねえねえ、さっきのことだけど……」と話しかけてきたりもしますので、「お話ししたい気持ちになったの?」と言うと、「まあね」と答えてきたりします。お膳立てするのではなく、子どもから引き出すという感じですね。
さすがベテランという感じがします。
トラブルは、親のお迎えまでには解決したいです。それから、何があったか分からないけど、帰る時に涙目になっている子がいたりすると、保護者に「ちょっとお時間いただいてもいいですか」と断ってから、子どもに言葉がけします。時間がないのでと言われた時は「またお子さんから話を聞いて、差し支えなければ教えてください」とお願いしたりもします。
話すことは大事ですね。
保護者には、逆に「何ですか!」と構えられてしまうこともあるので、距離感を大事にしています。「気づいたことがあったら言ってください」とお願いすることもあります。いずれにしても、普段から話しやすい雰囲気を作ることが大事だと思っています。
この仕事をしていて、大切にしていることは何ですか。
子どもの目線になることですね。子どもと同じ気持ちになって、話して、遊ぶようにしています。実際に、しゃがみこんで子どもと話すようにしてもいます。とにかく、上から圧(圧力)をかけないように気をつけています。
圧をかけてはいけないのですね。
子どもが泣いている時に、「何かあった?」「お話しできるかな?」と言うのと、圧をかけて「いつまでも泣いてないの!」「もう〇年生なんだから泣かないの!」と言うのは(結果において)違うと思うんです。子どもは圧を感じると口を閉じてしまうので。
なるほど……!こちらも勉強になります。
自分自身の子育ての反省を活かしていきたいという気持ちもあるんです。当時、うまくいかなかったこともあった私だからこそ分かることもあって、少しでもお役に立てればと思っています。たまに保護者の方から相談をいただくこともあり、大したお役には立てませんが、せめて聞くことと、あと、自分も経験したけどこういうことをしてみたよ、くらいの話はできるかなと思っています。
主任支援員ですが、主任として心掛けていることはありますか。
すべての職員が、お互い助け合いながら、ひとつのチームとしてうまくやっていけるように、と思っています。
最近嬉しかったことは何でしょうか。
小学校1年生の男の子に「昨日いなかったじゃん」「心配したじゃん」と言われて、嬉しかったです。長い間働いているので、成人式の後に来てくれる子がいたり、中には親子二代でセンターに来てくれる子もいます。
児童センターで働いてみたいという人に、ひとことお願いします。
正直、子どもは若い人が好きです。保育園と比べているのだと思いますが、「どうしてセンターはおばあさんやおばちゃんばかりなの」「男の先生はいないの」と訊かれます。一緒にサッカーをしてくれるような人が入ってきてくれるといいですね。
一方で、そう言われたときには「おばあちゃんにしかできないこともあるんだよ」と子どもに話します。子どもは目がキラキラして、日々成長が見えて、子どもと遊びながら教えてもらうこと、学ぶことがたくさんあります。自分自身を振り返るきっかけにもなりますし、自分の子ども時代や育児を追体験している気持ちになることもあります。なかなかできない、貴重な体験ができる仕事だと思います。
にしざわ支援員の「子どもに圧力をかけない」の言葉が印象的でした。ついつい、大人の都合で子どもを急かしたり、命令したりしてしまうことはありがちですが、ちょっと立ち止まって彼らに向き合えると、また違う結果が生まれるかもしれません。